ユマニテ史への想い
座談会:ユマニテの誕生と成長 †
ユマニテ史への想い
自己紹介と進め方
├ うたごえ運動からのスタートとその影響
├ なぜ歌うかの論議,政治とのつながり,読書会
├ 先駆け的な定期演奏会,そして「林光アーベント」
├ どんな「仲間たち」とも何処でもいつでも
├ うたごえ運動のあれこれとその名残
├ 1960年代後半,世の中と活動の曲がり角と変化
├ 団員の減少とユマニテの魅力と。津田塾大との関係
├ 60年代後半に迎えた時代状況からの難しさ
├ 声を合わせる楽しみ。冊子『ユマニテの歴史』
├ 仲間たちとの人生。高島善哉部長ほか先生
├ 団の運営組織の今と昔 -運営委員と音楽委員会
├ 黒人霊歌のリズム,指揮者ごとの異なる表情
├ 今日の感想とその後のユマニテ史
└ 『ユマニテの詩』
●1.ユマニテ史への想い †
夢多き学生時代,しかしその夢は未だ形を成していない
悩み多き時代,しかしその悩みは漠たるものでしかない
いつの時代でも,学生たちが寄れば,語られるのは
政治,経済,社会 ・・・いずれ入り込んでいく世界
真,善,美 ・・・人としての永遠の価値
愛,恋,命 ・・・憧れであり魂の燃焼
ユマニテで語られることも同じだった
戦争の傷跡がまだ残り,民主化運動が盛んな時代
権力と大衆の対立構造が鋭かった時代
男たちも女たちも,自分の方向を手探りする時代
しかし,成長と変化,その先の明るさを予感させる時代
未来を創りあげようという時代の風が,ユマニテにも
熱気を加えていた
歓びも,哀しみも,怒りも,楽しさも・・・
音の中の「人生」こそが,感動を呼び起こす
その感動は,仲間たちの音の重なりの中でこそ増幅する
歌がつなげる仲間たちの熱気が,ひとり一人を輝かせてくれる
音の厚みとリズムが生む高揚が,自信と勇気をくれる
ひとりじゃない,仲間たちなんだ 青春なんだ
音と語らいの中で育まれる「人間性」=「ユマニテ」
当時を想うとき,ふるさとの暖かさのように甦り,胸を熱くする青春の想いだ
ユマニテ50年
仲間たち誰にでも共通のこの想いは,その後のユマニテでは・・・,
後輩たちは・・・。
語られることは変わるだろう 歌も変わるだろう
彼らには,彼らのユマニテがあるだろう それで良い
素晴らしいのは,青春の連鎖が途切れていないことだ